ガブリアス採用率48%で環境を支配――週後半にサザンドラ・ハッサム・ウツボットらカウンター勢が急浮上
poch.ms 編集部 · 直近7日間に収集したマスターボール級以上の認定構築 232件を分析しました。使用率は各ポケモンを採用した構築の割合です。
今週の概況
シングルバトルではガブリアスが採用率48%と前週の37%から大幅に数字を伸ばし、環境の中心に君臨しています。さめはだの採用が100%、技構成はじしん(100%)とステルスロック(62%)を軸に、スケイルショット(46%)やドラゴンテール(38%)を絡めた起点作り兼対面性能の高い型が主流です。2番手にはアシレーヌが24%と前週の14%から大きく伸長し、めいそうからの積み展開やムーンフォース・うたかたのアリアでの高火力、アクアジェットによる先制技での詰め性能が評価されています。
構築傾向はバランス型が64%と主流で、受け寄りの構築も21%と堅実な層を形成しています。タイプ分布ではみず(80%)・はがね(76%)・ドラゴン(72%)・フェアリー(70%)・じめん(69%)が上位を占め、これらのタイプを軸にした攻防が環境を規定しています。
ダブルバトルではシングルとは大きく異なるメタが展開されており、ドドゲザンが45%でトップに立ちリキキリン・エルフーンといったサポート要員が上位に並ぶ、バランス型主体(83%)の構図となっています。
使用率 TOP 20
そのポケモンを採用したチームの割合です
ダブルメタ TOP
ダブル 42構築 · シングルとは別の顔ぶれ
主力ピックの型
上位ピックが実際どう組まれているか — 特性・技が判明した構築だけを集計しています(割合はその母数基準)
レート帯別メタ
同じシーズンでもレート帯ごとに好まれるピックは変わります
レート2000以上の上位帯(19構築)と1000〜1999帯(163構築)を比較すると、採用傾向に明確な差が見えます。上位帯ではブリジュラスが32%(中位帯11%)、サザンドラが21%(中位帯7%)、マンムーが16%(中位帯2%)と、構築単位でのメタ読みや対応力が求められるポケモンほど上位帯に偏る傾向が顕著です。ガブリアス自体も上位帯42%に対し中位帯では52%と、むしろ中位帯のほうが高い採用率を見せており、上位帯ではガブリアスへの対策が進んでいることがうかがえます。
逆に中位帯で多く上位帯でほぼ姿を消すポケモンも明確です。アーマーガアは中位帯14%に対し上位帯0%と完全に不採用で、マスカーニャも中位帯20%に対し上位帯11%、メタグロスも中位帯15%に対し上位帯5%と大きな差があります。これらは上位帯のメタに噛み合いにくいポケモンと位置づけられ、レート帯に応じた構築選択の重要性を示しています。
上昇ピック & 下降ピック
週前半(8/23~)と後半の使用率変化
今週最大の動きは、トップメタへのカウンターピックが週後半に一斉に台頭したことです。ハッサムは11%→17%と上昇し、とんぼがえりでマスカーニャのくさ/あく両弱点を突く×4打点を持ちつつ対面操作も担える点が買われています。サザンドラは7%→12%へ伸び、りゅうせいぐんでガブリアスのドラゴン弱点を突ける高火力の崩し枠として台頭しました。アシレーヌの急増に対しては、ウツボット(5%→9%)がちからをすいとるでくさ弱点を突きながら回復し、ゲンガー(10%→14%)がヘドロウェーブでどく弱点を突く形で対抗手段が出揃いつつあります。ブラッキーも5%→14%と急伸し、受け回し構築におけるクッション役として存在感を増しています。
一方で、メタグロス(16%→6%)・イダイトウ(13%→5%)・ブリジュラス(16%→9%)・アーマーガア(15%→9%)・マスカーニャ(22%→15%)と、前半に採用率の高かったポケモンが軒並み週後半に数字を落としています。特にマスカーニャの下降はハッサムの台頭によるむし×4の圧力と直結しているでしょう。なお、首位ガブリアスはこおり×4という致命的な弱点を抱えており、上位帯ではマンムーが16%でこの弱点を突く枠として機能していますが、中位帯以下では2%にとどまっています。こおりの打点は、今のところ上位帯だけが確保している枠だと言えます。
タイプ地形
チームにそのタイプが1体でもいる割合
タイプ分布はみず(80%)が最多で、アシレーヌ・ギャラドス・イダイトウが牽引しています。はがね(76%)はブリジュラス・アーマーガア・メタグロスが担い、多くのタイプに耐性を持つ安定枠として幅広い構築に採用されています。ドラゴン(72%)はガブリアス・ブリジュラス・カイリューが中心で、環境の支配者であるガブリアスの存在がそのままドラゴンタイプ全体の比率を引き上げている形です。フェアリー(70%)はアシレーヌ・ミミッキュ・ニンフィアが支え、ドラゴンタイプへのメタとして常に需要があります。じめん(69%)はガブリアス・カバルドン・ラグラージが担い、ステルスロック展開の起点作りやはがねタイプへの打点としての役割が反映されています。
注目の構築
今週の最上位レートの構築
レート2254のもぐもぐら氏の構築は、ガブリアス・ミミッキュを軸にした受け構築です。注目はバイバニラの採用で、こおりタイプとして現環境に多いドラゴン・じめんタイプへの一貫した打点を持ち、受け構築にこおりの攻撃的な圧力を加える枠として機能しています。
レート2207のナキオタヤドカリ氏の構築は、ブリジュラス(ほえる・りゅうせいぐん・10まんボルト・ステルスロック)とメタグロス(サイコファング・バレットパンチ・かみなりパンチ・アームハンマー)を軸にしたバランス構築です。ブリジュラスはステルスロックで場を整えつつほえるで相手の積みを流し、メタグロスはバレットパンチの先制技にかみなりパンチ・アームハンマーで広い打点を確保しています。今週台頭したサザンドラを早くも取り入れており、環境の変化を構築に反映した好例です。マンムーもこおり/じめんタイプとしてガブリアスへの強力な打点を持ち、上位帯での採用傾向を活かした選択となっています。
レート1802の鮫島フウロ🌸🦈個人勢Vtuber氏の構築は、ガブリアス・ゲンガーを軸にしたバランス構築です。今週急伸したブラッキーとゲンガーの両方を採用しており、ブラッキーの受け性能によるサイクル維持とゲンガーの高い素早さを活かした崩しを両立させた、今週のメタの動きを反映した構成です。
今週の総括 & 来週の注目点
前回のレポートでは、サーナイトへの回答としてエンペルトを、ガブリアスのこおり4倍を突く枠としてロトム (Frost) を挙げました。今週はどちらも上がってきませんでした。もっとも、サーナイト自身が上位12体から外れたため、その対策は必要なくなっています。代わりに大きく動いたのはガブリアスです。48%は9回のレポートを通じて最も高い数字で、これまで32〜40%の間しか動かなかったことを踏まえると、2か月で初めてその範囲を抜けたことになります。
今週の表には表れにくいものの、2か月続いている変化がひとつあります。ミミッキュは第2回の31%をピークに、8週間一度も反発せず19%まで下がってきました。初週はガブリアスに次ぐ2番手だったのが、今では上位圏の端です。同じ期間に、フェアリーを自力技で2倍に叩ける枠が静かに定着しました。ハッサムとゲンガーがそろって9週間の最高値である13%と11%を記録しています。週単位の上下ではなく、2か月かけて固まった入れ替わりです。
ダブルは依然として別のゲームです。ドドゲザンが週後半に33%から61%へ跳ね上がり、週全体では45%でダブル1位を維持しました。シングルに戻ると、この48%が新しい局面なのか一週だけ跳ねた数字なのかは、次回のレポートで決まります。ガブリアスが40%より上に残れば2か月の範囲が破れたことになり、40%を下回れば今週が例外だったということです。