ガブリアス43%で首位堅持――カバルドン倍増を筆頭に週後半のメタが一変
poch.ms 編集部 · 直近7日間に収集したマスターボール級以上の認定構築 128件を分析しました。使用率は各ポケモンを採用した構築の割合です。
今週の概況
シングル環境の頂点は引き続きガブリアス。採用率43%は前週の48%からやや下がったものの、それまでの32〜40%という範囲を2週連続で超えている。2番手にはミミッキュが22%で入り、アシレーヌ18%、マスカーニャとマフォクシーが17%で並ぶ。上位の顔ぶれ自体は先週と大きく変わらないが、その内訳は一週間で劇的に入れ替わった。
今週の核心は週後半の大移動にある。カバルドンが週内前半11%から後半22%へ倍増し、マスカーニャも14%から22%へ急伸。さらにイダイトウが5%から13%、サザンドラが8%から13%、ムクホークが4%から9%と、5体が一斉に勢力を広げた。逆にギャラドスは週内22%から6%へ急落、ニンフィアも14%から4%へ縮んでおり、週の前半と後半でまるで景色が違う。構築傾向はバランス型59%、受け寄り23%、攻め寄り18%で、バランス志向の主流は変わらない。
タイプの骨格ははがね75%が最多で、ゴーストとみずが73%で並走、ドラゴン70%、じめんとフェアリーが66%で続く。ダブルではシングルとまるで別のメタが広がっており、ドドゲザン35%を筆頭にイダイトウ32%、オオニューラ29%が上位を占め、エルフーンやガオガエンなどサポート枠の厚さがシングルとの最大の違いだ。
使用率 TOP 20
そのポケモンを採用したチームの割合です
ダブルメタ TOP
ダブル 31構築 · シングルとは別の顔ぶれ
主力ピックの型
上位ピックが実際どう組まれているか — 特性・技が判明した構築だけを集計しています(割合はその母数基準)
レート帯別メタ
同じシーズンでもレート帯ごとに好まれるピックは変わります
2000以上の帯ではガブリアスが60%と全体の43%を大きく上回り、高レート帯ほどガブリアスへの依存が深い。最も際立つ偏差はゲンガーで、2000以上が27%に対し1000〜1999帯は6%。ガルーラも13%対3%と同じ傾向を示しており、この2体は高レート帯に明確に集中している。
1000〜1999帯には独自の顔ぶれがある。ドドゲザンが16%を占める一方で2000以上では採用ゼロ、リザードンも19%対7%と中帯寄りだ。カバルドンの22%対10%についてはすでに触れたとおりである。逆にブリジュラス(17%対16%)やマフォクシー(20%対16%)は帯を問わず安定しており、環境の土台として幅広いレート帯に根づいている。
上昇ピック & 下降ピック
週前半(8/31~)と後半の使用率変化
週後半の急伸組はいずれもメタ上位を直接叩ける打点を持っている。マスカーニャはくさタイプ一致のトリックフラワーで3番手アシレーヌに抜群、イダイトウはゴーストタイプ一致のおはかまいりで2番手ミミッキュを処理、サザンドラはりゅうせいぐんで首位ガブリアスにドラゴン抜群を突く。ピークレートはイダイトウ2203、ムクホーク2209、サザンドラ2178と高水準で、机上の相性だけでなく実戦で結果を出した上での浮上だ。なお、ガブリアスにはこおり4倍弱点があり、こおりタイプ一致で突けるロトム (Frost)のような枠は上位12体のうち7体に抜群を取れるにもかかわらず、いまだ環境に姿を現していない。
急落組ではギャラドスが週内22%から6%へ崩れ、週後半にはほぼ姿を消した。ミミッキュも28%から13%へ半減しており、イダイトウのおはかまいりというゴースト打点の台頭と時期が重なる。ニンフィア(週内14%から4%)やサーフゴー(8%から2%)もフェアリー・はがねの末端から脱落し、ゴーストの攻勢がフェアリーの後退に拍車をかけている。カバルドンの倍増(週内11%から22%)はもう一つの大きな動きだが、全体の採用率で見ると1000〜1999帯22%に対し2000以上は10%で、高レート帯はまだこの波に乗っていない。
タイプ地形
チームにそのタイプが1体でもいる割合
はがね75%が全タイプ最多で、ブリジュラス・ハッサム・メタグロスが支えている。ゴースト73%はミミッキュの後退をゲンガーの上昇とイダイトウの急伸が補い、担い手の世代交代が進んでいる。みず73%はアシレーヌ・ギャラドス・ゲッコウガの三枚看板が変わらず、ドラゴン70%はガブリアス・カイリュー・ブリジュラスがそのまま押し上げている。
じめん66%はガブリアスに加え、今週台頭したカバルドンとマンムーが支えている。フェアリー66%はミミッキュとニンフィアが同時に下がる中、アシレーヌが下支えしている状態だ。ほのお63%はマフォクシー・リザードン・バシャーモが担い、はがね75%の環境への回答として安定した需要がある。
注目の構築
今週の最上位レートの構築
レート2370・アニキングの構築はゲンガーとガルーラを軸にしたバランス型。2000以上帯で偏差の大きいゲンガー(27%)とガルーラ(13%)を両採用し、高レート帯の強みを最大限に引き出している。シャンデラはゴースト・ほのお複合の広い打点で崩しを担い、オニゴーリはとくせいムラっけを軸にした予測困難な崩し枠として知られる。バランスの骨格の中に二枚の崩し要素を忍ばせた編成だ。
レート2209・ししまるの構築はゲッコウガとゲンガーを軸にした攻め寄りの編成で、今週の上昇組であるムクホークを取り込んでいる。ムクホークはノーマル・ひこう複合の高い攻撃力で対面を制圧する枠だ。オンバーンはひこう・ドラゴン複合の高い素早さを活かした偵察やサイクル始動を担い、カビゴンが特殊耐久で攻撃的な構築の穴を埋めている。
レート2150・岩魚の構築はガブリアス(じしん・げきりん・アクアブレイク・どくづき)とアシレーヌ(うたかたのアリア・アクアジェット・ムーンフォース・れいとうビーム)を軸にしたバランス型で、今週の上昇組であるイダイトウとサザンドラを組み込んでいる。ガブリアスのアクアブレイクはほのおやじめんへの奇襲打点、どくづきはフェアリーへの回答として機能する。アシレーヌのれいとうビームは相手のガブリアスのこおり4倍弱点を突ける構成で、メタの動きを構築にそのまま落とし込んだ形だ。
レート2043・カイトの構築はガブリアスとマスカーニャを軸にしたバランス型で、今週の上昇組であるカバルドンとマスカーニャをともに採用している。フラージェスはフェアリータイプの特殊耐久枠で、構築全体の特殊方面に厚みを加えている。
今週の総括 & 来週の注目点
前回のレポートではサーナイトへの回答としてエンペルト、ガブリアスのこおり4倍弱点を突く枠としてロトム (Frost)が挙がっていたが、今週はどちらも浮上しなかった。サーナイト自体が上位12体から消えたためエンペルトの出番はなくなったが、こおり枠の不在はガブリアスが43%で居座り続ける一因でもある。ガブリアスについては「40%以上に残れば範囲の破壊が確定、下回れば一過性」という基準が示されていた。結果は43%で2週連続の40%超え、32〜40%のレンジからの離脱は現実のものとなった。ミミッキュについては8週続いた下落から一転、19%から22%へ初めての反発を記録している。ゲンガーは11%から13%へさらに伸び、上昇が止まらない。
週次の数字だけでは見えにくい動きがある。ゲンガーの13%は過去7レポートでの最高値で、それまでの8〜11%というレンジを初めて突破した。直近3レポート連続で横ばいか上昇を記録しており、一週だけの跳ねではなく足場のある上昇だ。対照的にマスカーニャの17%は10レポートの最低値で、過去の18〜28%というレンジを初めて割り込んだ。週後半に14%から22%へ急伸したにもかかわらず通期では過去最低という事実が、前半の落ち込みの深さを物語る。ゲンガーが上がりマスカーニャが沈むという対照的な軌道が、同じ週に交差している。
ダブルではドドゲザンが35%で首位を守る一方、ドリュウズとバンギラスがともに0%から22%へ急浮上し、すなあらしを軸にした並びが一夜にしてダブルの主力戦術に名乗りを上げた。ヤバソチャやユキメノコも5%から22%へ急伸しており、シングルの対面・サイクル志向とは異なる展開軸がダブルで広がっている。シングルに戻ると、ゲンガーが次回も12%以上を記録すれば8〜11%レンジからの離脱が2週連続で確定し、過去10レポートで最大のポジション変動となる。