ガブリアス37%で盤石の首位――週後半にサーナイト・アーマーガアら「上位メタ回答」が急伸し、環境は受け寄りへ傾く
poch.ms 編集部 · 直近7日間に収集したマスターボール級以上の認定構築 154件を分析しました。使用率は各ポケモンを採用した構築の割合です。
今週の概況
シングルの頂点は今週もガブリアス(37%)。先週の36%からほぼ横ばいで、さめはだ100%・じしん92%・スケイルショット48%・ステルスロック44%という型がほぼ固まっている。2番手のミミッキュ(22%)も前週と同率を維持し、ばけのかわを盾にしたつるぎのまい→じゃれつく・かげうちの対面パッケージは引き続き環境の基準点として機能している。
今週最大の動きは、上位ポケモンへの回答が一斉に数字を伸ばした点だ。ガブリアスにはサーナイトのムーンフォース、ミミッキュにはアーマーガアやエアームドのはがね打点、マスカーニャにはウルガモスのちょうのまいからのむし一致――と、メタが明確に「トップへの対策」を軸に動いた一週間だった。構築傾向はバランス型56%・攻め23%・受け20%と三層構造が続くが、高レート帯では受け寄りの存在感が増している。タイプの骨格はひこう・はがね(各69%)、みず・ほのお(各68%)が並び、その下にゴースト66%、あく65%、じめん・ドラゴン64%と続く分散型のメタとなっている。
ダブルはシングルとは大きく異なり、ガブリアス(29%)こそ共通するものの、イダイトウ(26%)・ドドゲザン(26%)・ガオガエン(23%)・エルフーン(23%)といったサポート寄りの面々が上位を占め、バランス構築が83%と圧倒的多数を占める展開重視の環境が形成されている。
使用率 TOP 20
そのポケモンを採用したチームの割合です
ダブルメタ TOP
ダブル 35構築 · シングルとは別の顔ぶれ
主力ピックの型
上位ピックが実際どう組まれているか — 特性・技が判明した構築だけを集計しています(割合はその母数基準)
レート帯別メタ
同じシーズンでもレート帯ごとに好まれるピックは変わります
レート2000以上(23チーム)ではガブリアス48%を筆頭に、アーマーガア30%・カバルドン30%と受け駒が分厚い。サーナイト22%、ゲンガー17%、ギルガルド17%、バンギラス17%、ドダイトス17%も顔を見せ、耐久と対応力を重視した構築が主流を占める。レート帯ごとの偏りが最も顕著なのはアーマーガアで、上位帯30%に対し中間帯(1000〜1999)ではわずか3%。カバルドンも30%対11%、ドダイトスに至っては17%対0%と、受け回しの駒は高レート帯に極端に偏っており、構築単位での練度が求められることを如実に示している。
一方、中間帯(76チーム)ではマスカーニャ25%(上位帯13%)、ミミッキュ22%(同9%)、マフォクシー16%(同0%)と、対面性能が高くプランのわかりやすいアタッカーに寄る傾向が鮮明だ。上位帯のプレイヤーが単体パワーよりもサイクル適性と崩し耐性を重視しているのに対し、中間帯では積み技からの突破や先制技による縛りといったシンプルな勝ち筋が好まれている構図が浮かび上がる。
上昇ピック & 下降ピック
週前半(8/16~)と後半の使用率変化
週後半に最も数字を伸ばしたのがサーナイト(8%→14%、最高レート2193・えぬしろ氏)。ガブリアスのじめん・ドラゴン両タイプにフェアリーで一貫を取れる崩し性能が評価されている。はがね枠ではアーマーガア(9%→14%、最高2261・ワチカネフクキタル氏)とエアームド(3%→10%、最高2234・同氏)がミミッキュへの受け駒として浮上した。ゲンガー(7%→13%、最高2113・ししまる氏)もシャドーボールでミミッキュに抜群を突きつつS110族の素早さで上から処理できる点が買われている。ウルガモス(5%→11%、最高1913・まーぼう@ポケ垢氏)はちょうのまいからむし打点でマスカーニャを上から叩く回答として採用が伸びた。
逆に失速したのはバシャーモ(12%→5%)、ブラッキー(12%→6%)、ソウブレイズ(10%→6%)。アーマーガアやエアームドといったはがね・ひこう複合の台頭がバシャーモには特に逆風となっている。マスカーニャは週全体では21%と先週の19%からやや上昇したものの、週後半は24%→17%と明確な下降傾向にあり、ウルガモスの台頭が直接的な圧力になっている。リザードンも先週の19%から14%へ後退し、アシレーヌ(18%→14%)やギャラドス(19%→13%)、カバルドン(19%→13%)といった先週上位だった面々が軒並み数字を落としている。なおガブリアスのこおり4倍弱点は環境最大の急所であり続けており、こおり打点を仕込めるかどうかが崩しの分水嶺だ。
素早さの面では、環境最速帯のマスカーニャ(S123族)が失速する一方、アーマーガア(S67族)やエアームド(S70族)、カバルドン(S47族)といった鈍足の受け駒が存在感を増しており、メタ全体として対面の速度勝負よりもサイクル戦を志向する流れが強まっている。
タイプ地形
チームにそのタイプが1体でもいる割合
タイプ分布は上位8タイプが64〜69%の狭い帯域にひしめく分散型の環境。ひこう69%はカイリュー・リザードン・ギャラドスの3枚が、はがね69%はアーマーガア・ブリジュラス・ハッサムが支えている。みず68%はアシレーヌ・ギャラドス・ゲッコウガ、ほのお68%はリザードン・マフォクシー・バシャーモが分担し、いずれも特定の1匹に依存しない分厚い分布となっている。じめん・ドラゴンの64%はガブリアスへの依存度が高く、首位の動向がこの2タイプの数字を直接左右する構造は先週から変わらない。今週はアーマーガアとエアームドの台頭ではがねタイプが一段と層を厚くしており、はがね耐性のないポケモンには厳しい環境が続きそうだ。
注目の構築
今週の最上位レートの構築
レート2261・ワチカネフクキタル氏の構築は、カバルドンとアーマーガアを軸にした受け回し。注目はドダイトスとキラフロルの採用で、ドダイトスはくさ・じめん複合の耐性を活かしたみず・でんきへのクッション役、キラフロルはどくげしょうによるどくびし展開で相手をじわじわ削る役割を担っていると考えられる。今週の最高レート構築であり、受け系統の完成度の高さを裏付けている。
レート2199・同じくワチカネフクキタル氏の構築もカバルドン・アーマーガア軸の受け回し。こちらもドダイトスを採用しており、氏の構築におけるドダイトスへの信頼度の高さがうかがえる。上位帯でドダイトスが17%を記録しているのは、この系統の構築が高レート帯で確かな地位を築いている証左だろう。
レート2110のしばっちょ@わかしばチャンネルは、今週伸びた対策ポケモンをまとめて詰め込んだ並びです。サーナイト・ゲンガー・アーマーガアの3体がいずれも今週の上昇ピックで、そこに環境上位のガブリアスとマスカーニャを重ねることで、対策と決定力を両立させています。ブラッキーは打たれ強いサポート枠として、対策ピックが動き出す時間を作ります。
レート2042のおうぎダークは、今週の上昇ピックであるサーナイトとアーマーガアを軸に据えています。サーナイトはムーンフォースとマジカルフレイムに加えていやしのねがいを搭載し、倒れる代わりに後続を全回復させる役割まで担います。アーマーガアはのろいで攻撃と防御を同時に上げ、物理戦を長く支える形です。採用率0%のガルーラ(ねこだまし・れいとうパンチ)とオオニューラ(フェイタルクロー・インファイト)は、相手が事前に対策しづらい一手です。
今週の総括 & 来週の注目点
シングルではガブリアスの首位は当面揺るがないが、サーナイトのフェアリー打点やこおり技の搭載がどこまで広がるかが来週の焦点になる。アーマーガアやカバルドンを軸にした受け構築が高レート帯で結果を残している以上、この流れに対する崩しの回答――ほのお技の採用率増加やちょうはつ持ちの浮上――が出てくるかどうかに注目したい。ゲンガーやウルガモスの上昇が持続するかも、ミミッキュとマスカーニャの立ち位置を左右する重要な変数だ。こおり×4を突く枠としてはロトム(フロスト)が噛み合います。ふゆうでガブリアスのじしんを無効化しつつ、こおり自力技で4倍を取れるためです。伸びているサーナイトに対しては、はがねでフェアリーを半減しながら抜群で撃ち返せるエンペルトが有力です。
ダブルではイダイトウが週後半に20%→40%と急伸しており、来週も勢いが続くか注視が必要だ。スコヴィラン(4%→20%)やオオニューラ(8%→20%)、ドデカバシ(0%→10%)、ローブシン(0%→10%)といった新顔の台頭も相次いでおり、シングルとは異なる独自のメタ変動が加速している。シングルが受け回し志向へ傾く中、ダブルはサポート+バランスの安定型が83%と圧倒的であり、両ルールで構築の方向性が明確に分かれている点が今週際立つ特徴と言えるだろう。