ガブリアス首位継続も使用率微減——ギャラドス週後半に急騰、カバルドン包囲網がメタの転換点に
poch.ms 編集部 · 直近7日間に収集したマスターボール級以上の認定構築 200件を分析しました。使用率は各ポケモンを採用した構築の割合です。
今週の概況
シングルスはガブリアス(36%)が引き続きトップの座を守っていますが、前回の40%からは微減しています。ミミッキュ(22%)が2番手につけ、カバルドン・マスカーニャ・ギャラドス・リザードンがいずれも19%で横並びになるなど、上位帯の使用率差がぐっと縮まりました。構築傾向はバランス(55%)が過半数を占めつつ、受け寄り(26%)の厚みも健在で、対面性能だけでなくサイクル適性も問われる環境です。
今週の最大の動きは、カバルドンの後退(前回23%→19%)と、それを狩るみず・くさ勢の台頭です。ギャラドスは全体でも前回16%から19%へ上昇しましたが、特に週後半は28%まで跳ね上がっており、環境の変化を象徴しています。タイプの柱はみず(77%)・はがね(73%)が明確な二本柱を形成し、ゴースト・ひこう(ともに69%)がそれに続きます。
ダブルスはドドゲザン(39%)を筆頭にエルフーン(27%)・ガオガエン(27%)といったサポート枠が上位を占め、シングルスの対面・積み中心の構図とは大きく異なるメタが展開されています。
使用率 TOP 20
そのポケモンを採用したチームの割合です
ダブルメタ TOP
ダブル 44構築 · シングルとは別の顔ぶれ
主力ピックの型
上位ピックが実際どう組まれているか — 特性・技が判明した構築だけを集計しています(割合はその母数基準)
レート帯別メタ
同じシーズンでもレート帯ごとに好まれるピックは変わります
レート2000以上の帯域(12構築)ではガブリアスが42%とさらに高い採用率を見せていますが、取り巻きの顔ぶれが全体メタと大きく異なります。ゲンガー・カビゴン・バイバニラがいずれも25%で並び、ハッサムも25%(全体では12%)と上位帯ほど好まれています。注目すべきは1000-1999帯で23%を占めるカバルドンが2000以上では圏外に沈んでいる点で、高レート帯では起点作りに頼らず対面性能や独自の崩し手段で差をつける傾向がうかがえます。
1000-1999帯(106構築)は全体メタに近い分布で、ミミッキュ26%・カバルドン23%・リザードン22%と手堅い顔ぶれが並びます。ギルガルドも14%と一定の枠を確保していますが、2000以上では姿を見せません。ハッサム(2000以上で25% / 全体12%)やゲンガー(2000以上で25% / 全体圏外)はプレイヤースキルが反映されやすいポケモンと言えるでしょう。
上昇ピック & 下降ピック
週前半(8/9~)と後半の使用率変化
今週のメタを動かしている最大の要因は「カバルドン包囲網」の加速です。ギャラドスがたきのぼりでカバルドンのじめんタイプを突き、スターミーもアクアジェットによる先制打点を武器に週内3%→10%と存在感を増しています。さらにマスカーニャがトリックフラワーでくさ方向からも攻め立て(週内16%→22%)、カバルドンで起点を作っての展開が通りにくくなりました。みずとくさの二面待ちは、カバルドン入りの構築にとって非常に厳しい状況です。
トップのガブリアスに対してはカイリュー(週内12%→18%)がりゅうせいぐんで打点を確保し、ドラゴン同士の対面で圧力を高めています。ミミッキュにはアーマーガア(週内6%→10%)がアイアンヘッドではがね弱点を突く形で浮上しました。逆に数字を落としたのはピクシー(9%→3%)、フシギバナ(9%→4%)、ミミロップ(10%→5%)で、メタの回答が鋭くなるにつれ居場所を失った格好です。ブリジュラスも前回20%から15%に後退しており、ガブリアスのじしん(採用率100%)に代表されるじめん打点の厚さが向かい風となっています。
リザードンは全体19%と今回新たにトップ12に浮上しましたが、週後半は20%→15%と勢いが鈍化しており、来週も定着するかは注目です。
タイプ地形
チームにそのタイプが1体でもいる割合
タイプ分布のトップはみず(77%)で、ギャラドス・アシレーヌ・ゲッコウガが担い手です。カバルドンやガブリアスをはじめとするじめん勢への回答としてみずが環境全体に求められている構図が、そのまま数字に表れています。はがね(73%)はブリジュラス・メタグロス・ハッサムが支え、フェアリーやドラゴンへの耐性を提供する守りの要です。
ゴースト・ひこう(ともに69%)、ドラゴン(66%)、じめん(65%)、フェアリー(64%)、あく(63%)が中間層を形成しており、ミミッキュのゴースト/フェアリー、ガブリアスのドラゴン/じめん、マスカーニャのくさ/あくといった複合タイプの主要ポケモンが複数のタイプ枠を同時に押し上げている構図です。
注目の構築
今週の最上位レートの構築
レート2101のもぐ構築はガブリアス+ミミッキュを軸としたバランス構成。リザードンはMega-Yで運用し、メガシンカと同時にひでりで晴れを展開してほのお技の火力を底上げする特殊エースとして機能します。バイバニラはこおりSTABで環境トップのガブリアス(こおり×4弱点)を直撃できる対メタ枠です。
レート2064のアニキング構築はミミロップ+ゲンガーを軸としたバランス構成。ニャオニクスはいたずらごころを活かした先制サポートで起点を作る役割を担い、オニゴーリはムラっけによるランダムな能力上昇からの全抜きを狙うフィニッシャーです。堅実な起点作りと運の絡む勝ち筋を両立させた構築になっています。
レート2044のししまる構築はゲッコウガ+ゲンガーを核にした攻め寄りの構成。オンバーンはひこう/ドラゴン複合の高速アタッカーで、上からの制圧力を活かしてアグロ寄りのゲームプランを支えています。
レート2017のmyu構築はガブリアス(じしん/りゅうせいぐん/ストーンエッジ/だいもんじ)+ギャラドス(アクアテール/じしん/パワーウィップ/ゆきなだれ)の両エース体制。ガブリアスがりゅうせいぐんやだいもんじを搭載した両刀型で本来の受け出しを許さず、ギャラドスもパワーウィップでみず受けを崩せる型です。アローラキュウコンはゆきふらしで雪を展開し、こおり技を後押しし、ドラミドロはてきおうりょくによる高火力の崩し枠として機能する、独自色の強い並びです。
今週の総括 & 来週の注目点
シングルスではカバルドンの起点作りがみず・くさの増加により安定しなくなっており、ステルスロックからの積み展開に頼らない構築の開拓が進みそうです。ガブリアスのこおり×4弱点を突くバイバニラが2000以上帯で25%に達している点も見逃せず、来週以降こおり打点の採用がどこまで広がるかが焦点になります。ギャラドスの週後半28%という爆発的な伸びが定着するのか、それとも反動としてでんき・いわ方面のギャラドスメタが台頭するのかで、環境の行方は大きく変わるでしょう。
ダブルスではドドゲザン(週内21%→52%)の支配力が一段と強まっており、エルフーンやガオガエンと組む構成が主流化しています。シングルスとは求められるポケモンもプレイスタイルも根本的に異なるため、両ルールを並行するプレイヤーは構築の使い分けがますます重要です。来週はドドゲザンへの明確な回答——かくとう打点やほのお打点の増加——が現れるかどうかがダブルス環境のカギを握りそうです。