首位ガブリアスは使用率40%を守りながらも週後半で失速し、りゅうせいぐんのブリジュラスやムーンフォースのアシレーヌなど対ガブ性能を持つ顔ぶれが急伸、8月5日のM-5シーズン移行を境に対策意識が一気に強まった一週間となりました。
poch.ms 編集部 · 直近7日間に収集したマスターボール級以上の認定構築 470件を分析しました。使用率は各ポケモンを採用した構築の割合です。
今週の概況
今週のシングルス環境もガブリアスが単独首位を維持しています。使用率は40%(前回37%)で数字上は微増ですが、週の中身を見ると前半42%から後半37%まで下げており、勢いにブレーキがかかっている印象です。2位ミミッキュ24%、3位カバルドン23%は先週とほぼ同じ立ち位置を保っており、上位の骨格自体は安定しています。
今週最大の動きは、ガブリアスを直接咎められるアシレーヌとブリジュラスの急伸です。加えてサザンドラやスターミーも存在感を増しており、対ガブ性能を持つ顔ぶれが一気に厚みを増した週でした。構築の傾向としては引き続きバランス型が63%と主流で、積極的に攻めるオフェンス型が17%、受けを固めるディフェンス型が20%とすみ分けが進んでいます。タイプの背骨ははがね(79%)・みず(78%)・ドラゴン(75%)が三強で、ブリジュラスとメタグロス、ギルガルドがはがねを、アシレーヌ・ギャラドス・ゲッコウガがみずを支えています。
なお同期間のダブルスは首位こそガブリアス33%と共通するものの、2位ドドゲザン28%、3位イダイトウ25%に続いてエルフーンやヤバソチャ、ニンフィアといったサポート・後出し重視の顔ぶれが上位に並び、ガブリアス依存型のシングルスとは明確に異なる編成傾向を見せています。
使用率 TOP 20
そのポケモンを採用したチームの割合です
ダブルメタ TOP
ダブル 83構築 · シングルとは別の顔ぶれ
主力ピックの型
上位ピックが実際どう組まれているか — 特性・技が判明した構築だけを集計しています(割合はその母数基準)
レート帯別メタ
同じシーズンでもレート帯ごとに好まれるピックは変わります
レート2000以上のハイバンド(131チーム)ではガブリアスの使用率が50%に達し、1000〜1999のミドルバンド(277チーム)の39%から大きく差をつけています。同様にギルガルドも21%対13%、イダイトウも15%対6%とハイバンドで明確に伸びており、この3体は使いこなすほど評価が上がる、いわゆる腕前依存の強い選択と言えそうです。
逆にライチュウは12%対5%、バシャーモは12%対6%、マスカーニャは21%対16%とミドルバンドでの使用率が高く、上位帯ではやや敬遠される傾向にあります。一方でアシレーヌはハイバンド22%・ミドルバンド22%とほぼ同水準を保っており、レート帯を問わず安定して選ばれる駒として定着しつつあります。
上昇ピック & 下降ピック
週前半(8/2~)と後半の使用率変化
アシレーヌは週前半18%から後半25%(ピークレート2311、しばっちょ選手)、ブリジュラスは同じく18%から25%(ピークレート2522、Suzu選手)、サザンドラは12%から18%(ピークレート2291、こば選手)まで伸ばしており、3体に共通するのはいずれもガブリアスへ効果抜群のSTAB技を持っている点です。ブリジュラスのりゅうせいぐん、サザンドラも同じくりゅうせいぐんはドラゴンタイプの一致技としてガブリアスへ2倍、アシレーヌのムーンフォースはフェアリータイプでこちらも2倍が入ります。単独首位を張り続けるガブリアスに対し、後出しから一撃で仕留めにいける駒が週を追うごとに厚みを増しているのが今週の環境の骨格です。加えてガブリアスはこおりタイプの技で4倍弱点を突かれる一面を抱えたままで、この弱点を的確に突く決定的な一手が環境にまだ定着していない点は来週以降注視したいところです。
メタグロスは週前半14%から後半18%まで伸ばしました(ピークレート2313、よつか配信者)が、全体の使用率は16%にとどまり、前回レポートの22%からはまだ低い水準です。急上昇というより持ち直しの動きと捉えるのが妥当でしょう。スターミーも7%から11%まで伸びており(ピークレート2179、箱選手)、こちらはメタグロスのバレットパンチがミミッキュのフェアリー面に2倍、スターミーのアクアジェットがカバルドンのみずタイプ弱点を突く関係にあります。両者に共通するのはどちらも先制技である点で、メタグロス(素早さ種族値70)やスターミー(同115)といった素早さの優劣に関係なく上から叩ける構成が、環境トップを狩る手段として広がりつつあります。純粋な速さでねじ伏せるというより、先制技とタイプ相性で頭を押さえにいく流れが今週は目立ちました。一方でアーマーガアは12%から4%、ギルガルドは17%から10%、ゲンガーは11%から6%、リザードンは14%から9%と軒並み週内で使用率を落としており、8月5日のM-5シーズン移行を境に対ガブ・対ミミッキュ性能を重視した選択へと環境が寄っていった様子がうかがえます。
タイプ地形
チームにそのタイプが1体でもいる割合
タイプ分布ははがねが79%で最多となり、ブリジュラス・メタグロス・ギルガルドの3体が支えています。僅差でみずが78%(アシレーヌ・ギャラドス・ゲッコウガ)、ドラゴンが75%(ガブリアス・ブリジュラス・カイリュー)と続き、ゴーストも74%(ミミッキュ・ギルガルド・ゲンガー)と高水準を維持しています。じめん70%、あく69%、フェアリー66%、ほのお59%もそれぞれ一定の存在感を保っており、上位使用率のポケモンがそのままタイプ分布の骨格を形作る構図が続いています。
特にブリジュラスの急伸ははがねとドラゴンの両方を押し上げる形となっており、1体の台頭が複数タイプの使用率に波及する典型例と言えるでしょう。
注目の構築
今週の最上位レートの構築
レート2522を記録したSuzu選手のパーティは、環境トップのガブリアスとミミッキュを軸にしたバランス型です。控えにはピクシーとウルガモスという、上位使用率表にはあまり顔を出さない2体を採用しており、ピクシーは味方を守りつつ場に居座るフェアリー枠のサポート、ウルガモスは積み技での特殊アタッカーという役割を担っているとみられます。
同じくレート2465に到達したアニキング選手は、カバルドンとスコヴィランを中心としたバランス構築です。控えのハリーセンとミロカロスはいずれも環境上位には少ない選択で、ハリーセンは削り・崩し役、ミロカロスは粘り強い受けと回復性能を活かした安定枠として機能していると考えられます。
同じくレート2465のA NI KI n g選手は、カバルドン・スコヴィランを軸にしながらもスタイルは受けループ寄りのstallです。ハリーマンとドラミドロという控えの2体は上位帯ではほとんど見かけない選択で、相手の攻めを受け止めながら試合を長引かせる、受けループを支える一角として起用されているようです。
レート2453のちーの選手はガブリアスとブリジュラスを組み合わせたバランス型で、控えにドドゲザンを採用しています。ドドゲザンは上位使用率表には入っていない駒ですが、味方が場を整えたところから一気に押し切る崩し・アタッカー要員として編成に組み込まれているとみられます。
今週の総括 & 来週の注目点
今週のシングルス環境は、ガブリアス依存の構図が続きつつも、アシレーヌ・ブリジュラス・サザンドラといった対ガブ性能を持つ駒が急速に厚みを増した週でした。8月5日のM-5シーズン移行を挟んで環境が大きく動いた形跡があり、この対策の流れがこのまま定着するのか、それともシーズン切り替え特有の一時的な揺り戻しなのかは来週以降の使用率で見極めたいところです。ガブリアス自身が抱えるこおり4倍弱点を突く決定的な一手が現れるかどうかも、次週以降の注目点になりそうです。
一方ダブルスはガブリアス33%が首位ながら、ムクホーク(9%→36%)やリキキリン(13%→32%)、ニンフィア(13%→29%)、イダイトウ(20%→36%)といったサポート・後出し性能重視の駒が軒並み急伸しており、シングルスとは異なるスピード感で環境が動いています。オオニューラ(素早さ種族値120)やエルフーン(同116)といった高速枠も上位に食い込んでおり、後出しと先制の両面から場をコントロールする構築がダブルスでは主流になりつつあります。来週はこの上昇組が定着するか、シングルス同様に対ガブ性能を持つ駒がさらに増えるかを注視したいところです。