週間メタレポート #4 · 7/20 ~ 7/26

ガブリアス37%で不動の首位――マスカーニャ28%へ急伸も、アシレーヌ・ミミッキュらフェアリー勢がカウンターに始動

poch.ms 編集部 · 直近7日間に収集したマスターボール級以上の認定構築 231件を分析しました。使用率は各ポケモンを採用した構築の割合です。

今週の概況

シングルはガブリアスが先週の32%から37%へ着実に採用率を伸ばし、首位の座をさらに盤石にしています。さめはだ採用率100%、技構成はじしん98%・ステルスロック58%・スケイルショット58%・つるぎのまい40%と型が収束しつつあり、起点作りから積みエースまで幅広い役割をこなす万能さが支持されています。2番手にはマスカーニャが先週の19%から28%へ大きく跳ね上がり、へんげんじざい+トリックフラワー+トリプルアクセルによる高い対面性能が改めて評価された格好です。ミミッキュは27%→26%とほぼ横ばいで、安定した採用を維持しています。

構築の志向はバランス型が63%と過半数を占め、攻め寄り20%・受け寄り17%。極端に攻めや受けへ振り切るよりも、対面・サイクルを軸に広い範囲をカバーする構成が好まれています。タイプの骨格はみず(78%)とはがね(76%)が二大基盤を成し、ゴースト(71%)・フェアリー(70%)・あく(70%)がそこへ重なる厚い構造です。

ダブル(35チーム)はシングルとは対照的なメタが展開されており、ヤバソチャ31%・ガオガエン29%がツートップ、エルフーン(23%)やリキキリン・オーロンゲ(ともに17%)などサポート軸のポケモンが上位を占めていて、アタッカー主体のシングルとは別世界の様相です。

最後に、今週 poch.ms に新しいツールを2つ追加しました。素早さ表は環境ポケモンが50レベルでどちらが先に動くかを一覧でき、構築プレビューは対戦前に相手の6体を入力すると、有利な選出順と刺さるポケモンを教えてくれます。

使用率 TOP 20

そのポケモンを採用したチームの割合です

1ガブリアスガブリアス
37%
2マスカーニャマスカーニャ
28%
3ミミッキュミミッキュ
26%
4アシレーヌアシレーヌ
19%
5カバルドンカバルドン
18%
6バシャーモバシャーモ
16%
7メタグロスメタグロス
16%
8ギャラドスギャラドス
16%
9カイリューカイリュー
16%
10ブリジュラスブリジュラス
13%
11リザードンリザードン
12%
12マフォクシーマフォクシー
12%
13ゲッコウガゲッコウガ
11%
14ギルガルドギルガルド
11%
15ライチュウライチュウ
10%
16ハッサムハッサム
10%
17サザンドラサザンドラ
10%
18ゲンガーゲンガー
9%
19アーマーガアアーマーガア
8%
20スターミースターミー
7%

ダブルメタ TOP

ダブル 35構築 · シングルとは別の顔ぶれ

1ヤバソチャヤバソチャ
31%
2ガオガエンガオガエン
29%
3エルフーンエルフーン
23%
4ガブリアスガブリアス
20%
5ドドゲザンドドゲザン
20%
6オオニューラオオニューラ
20%
7リキキリンリキキリン
17%
8イダイトウイダイトウ
17%
9リザードンリザードン
17%
10オーロンゲオーロンゲ
17%
11サーナイトサーナイト
14%
12プテラプテラ
11%

主力ピックの型

上位ピックが実際どう組まれているか — 特性・技が判明した構築だけを集計しています(割合はその母数基準)

ガブリアス
ガブリアス
判明 55件
特性さめはだ100%
じしん 98%ステルスロック 58%スケイルショット 58%つるぎのまい 40%
マスカーニャ
マスカーニャ
判明 29件
特性へんげんじざい93%
トリックフラワー 97%トリプルアクセル 90%はたきおとす 79%とんぼがえり 76%

レート帯別メタ

同じシーズンでもレート帯ごとに好まれるピックは変わります

2000+26チーム
1ガブリアスガブリアス31%
2メタグロスメタグロス27%
3ギャラドスギャラドス23%
4カイリューカイリュー23%
5ミミッキュミミッキュ19%
6カバルドンカバルドン19%
7アシレーヌアシレーヌ19%
8ギルガルドギルガルド19%
9マフォクシーマフォクシー19%
10サザンドラサザンドラ15%
1000–1999126チーム
1ガブリアスガブリアス39%
2マスカーニャマスカーニャ30%
3ミミッキュミミッキュ29%
4アシレーヌアシレーヌ21%
5バシャーモバシャーモ20%
6カバルドンカバルドン17%
7リザードンリザードン17%
8ギャラドスギャラドス16%
9メタグロスメタグロス13%
10ブリジュラスブリジュラス11%

レート2000以上(26構築)のハイレート帯ではメタグロスが27%と中間帯(13%)を大きく上回り、読みと操作精度が要求されるポケモンほど上位帯で好まれる傾向が際立っています。カイリュー(23% vs 11%)やダイケンキ (Hisui)(15% vs 4%)も上位帯偏重で、ギルガルド(19%)・サザンドラ(15%)といったサイクル適性の高いポケモンがハイレート帯のトップ10に顔を見せています。

対照的に中間帯(1000〜1999、126構築)ではマスカーニャが30%と圧倒的ですが、ハイレート帯ではわずか12%にとどまっており、上位帯では的を絞った対策に苦しむ構図が浮かびます。リザードンは中間帯17%に対し2000以上で採用ゼロ、バシャーモも20% vs 4%と、これらの高火力一本槍のアタッカーはレート帯が上がるほど通りにくくなる傾向がはっきり表れています。

上昇ピック & 下降ピック

週前半(7/20~)と後半の使用率変化

📈 上昇
アシレーヌアシレーヌ1723%+6
ミミロップミミロップ38%+5
リザードンリザードン1015%+5
ブラッキーブラッキー59%+4
ミミッキュミミッキュ2529%+4
📉 下降
カイリューカイリュー199%-10
マスカーニャマスカーニャ3122%-9
マフォクシーマフォクシー157%-8
ギャラドスギャラドス1911%-7
ゲッコウガゲッコウガ147%-7

今週最大の注目はガブリアス一強に対するフェアリー型カウンターの台頭です。アシレーヌは週前半の17%から後半には23%まで上昇し、フェアリーSTABのムーンフォースでガブリアスを抜群で叩ける点が重宝されています。隼人選手がレート2015を記録するなど結果も伴い始めました。ミミッキュも25%→29%と週後半に伸び、じゃれつくによるガブリアスへの打点に加え、つるぎのまい+かげうちの積み先制による詰め性能が光ります。さらにガブリアスはこおり×4弱点を抱えており、マスカーニャのトリプルアクセル(採用率90%)が裏のチェック手段として広く仕込まれている状況です。

一方、失速組も明確です。カイリューは週内で19%→9%と急落し、ガブリアスと役割が被りがちな点が嫌われた可能性があります。マスカーニャも全体では先週比19%→28%と大幅増ながら、週内では31%→22%と後半にかけて採用が落ち着いており、周囲の対策が進んできた兆候がうかがえます。マフォクシー(15%→7%)、ギャラドス(19%→11%)、ゲッコウガ(14%→7%)も同様に後半を中心に数を減らしました。

リザードンの浮上(10%→15%)にも注目で、かえんほうしゃによるマスカーニャへのほのお抜群がカウンターとして機能しています。さらにミミロップ(3%→8%、最高レート2214)やブラッキー(5%→9%、最高レート2204)といった環境外からの参入も見られます。ミミロップはメガシンカでかくとう複合となり、きもったまでゴーストも殴れる速い物理アタッカー、ブラッキーはねがいごとでチームを回復させつつイカサマで物理アタッカーを逆手に取る受け駒と、それぞれ別方向からの回答で、メタが一段深い読み合いに入りつつあることを感じさせます。

素早さの観点でも流れが見えます。ガブリアス(素早さ102)を上から叩ける速いポケモン――マスカーニャ(123)・ゲッコウガ(122)――が週後半にむしろ数を減らす(マスカーニャ31%→22%、ゲッコウガ14%→7%)一方、対策として伸びているアシレーヌの素早さはわずか60です。速さで上を取るのではなく、フェアリー(ガブリアスのドラゴン技を無効化)と高い耐久で受け止める形で、今週は「より速いリベンジキラー」ではなく「遅くても硬いポケモン」でガブリアスに対応する流れが鮮明です。

タイプ地形

チームにそのタイプが1体でもいる割合

みず78%
はがね76%
ゴースト71%
フェアリー70%
あく70%
ドラゴン69%
じめん67%
ほのお65%

タイプ分布はみず(78%)がアシレーヌ・ギャラドス・ゲッコウガの多彩な駒に支えられて首位に立ち、はがね(76%)がメタグロス・ブリジュラス・ギルガルドの耐性要員で肉薄しています。ゴースト(71%)はミミッキュの高い採用率を筆頭にギルガルド・ゲンガーが底上げし、フェアリー(70%)とあく(70%)の拮抗はミミッキュ・アシレーヌ勢とマスカーニャ・ゲッコウガ勢の対立軸をそのまま映した形です。ドラゴン(69%)・じめん(67%)はガブリアスの支配力が直結しており、ほのお(65%)はバシャーモ・リザードン・マフォクシーの三枚が一定の需要を保っています。

注目の構築

今週の最上位レートの構築

2214レート
バラゴモード
ビビヨンミミロップミミッキュクエスパトラゲッコウガブリジュラス

レート2214・バラゴモード選手の構築はアグロ寄りの攻撃的なスタイル。ミミッキュ(シャドークロー/つるぎのまい/かげうち/じゃれつく)で積みから先制技で制圧し、ブリジュラス(てっていこうせん/りゅうせいぐん/10まんボルト/がんせきふうじ)が高火力で崩しを担います。さらにビビヨンとクエスパトラという環境外のポケモンを採用。ビビヨンはふくがんでねむりごなの命中をほぼ確定させ、相手1体を眠らせて起点を作る役割で、クエスパトラは毎ターン能力を積み上げて全抜きを狙うセットアップスイーパーです。どちらも滅多に見ない型だけに、相手の読みを外す一手になっています。

ミミッキュシャドークロー · つるぎのまい · かげうち · じゃれつく
ブリジュラスてっていこうせん · りゅうせいぐん · 10まんボルト · がんせきふうじ
2209レート
TJ
カバルドンメタグロスメガニウムホルードイダイトウロトム (Heat)

レート2209・TJ選手はカバルドン(じしん/ステルスロック/あくび/なまける)を核にした受け構築。あくび+ステルスロックで起点を作りつつ、なまけるで居座って詰ませる王道の形です。メタグロス(サイコファング/じしん/れいとうパンチ/バレットパンチ)がれいとうパンチでガブリアスのこおり×4弱点を突ける点も見逃せません。オフメタ枠のホルードとロトム(Heat)も役割は明確で、ホルードはちからもちで攻撃実数値が2倍になる物理アタッカーとして受け構築に不足しがちな崩し性能を補い、ロトム(Heat)はふゆうでじめん技を無視しつつボルトチェンジで回し、この環境に増えるはがね・くさへのほのお打点も担います。

カバルドンじしん · ステルスロック · あくび · なまける
メタグロスサイコファング · じしん · れいとうパンチ · バレットパンチ
2209レート
d→s
マフォクシーニンフィアマスカーニャガブリアスブリジュラスギャラドス

レート2209・d→s選手はガブリアス(じしん/つるぎのまい/スケイルショット/どくづき)とマスカーニャ(トリックフラワー/ちょうはつ/はたきおとす/ふいうち)の二枚看板によるバランス構築。ガブリアスのどくづきでフェアリーへの打点を確保し、マスカーニャのちょうはつで受けポケモンの展開を封じる攻防一体の並びが完成しています。

ガブリアスじしん · つるぎのまい · スケイルショット · どくづき
マスカーニャトリックフラワー · ちょうはつ · はたきおとす · ふいうち
2204レート
ボーノ
ルチャブルゲッコウガフシギバナギルガルドロトムブラッキー

レート2204・ボーノ選手はゲッコウガとギルガルドを核とした受け寄りの構築。すきま枠も活きており、ルチャブルはかるわざで持ち物を消費すると素早さが2倍になるつるぎのまいスイーパーで、受け構築に欠けがちな『逆転の一手』を用意します。ロトムはふゆうでじめんを透かしつつボルトチェンジで流れを繋ぐピボットとして、守りの軸を支えます。ブラッキー(最高レート2204)の使い手でもあるこの選手ならではの独自路線が光ります。

今週の総括 & 来週の注目点

来週もガブリアスの首位は揺るがないと見られますが、フェアリー勢の圧力は確実に増しています。アシレーヌとミミッキュがカウンターとして定着すれば、それを受けるはがね枠――メタグロスやギルガルド――の需要がさらに高まる好循環が生まれそうです。リザードンがマスカーニャ対策として中間帯で数を伸ばしていますが、ハイレート帯で現状採用ゼロというギャップをどう埋めるかも注目ポイントです。こおり技の搭載率とフェアリー枠の選択が構築単位の差別化を左右するでしょう。

ダブルはヤバソチャ・ガオガエンを筆頭に、ガオガエン(素早さ60)・ドドゲザン(50)・リキキリン(60)といった遅めのサポート・展開枠が骨格を成しており、シングルのような先手争いよりも威嚇・先制・リダイレクトで盤面を作る、素早さの質そのものが異なる環境です。そのうえでイダイトウが8%→36%と爆発的に伸び、カメックス(0%→27%)やガルーラ(0%→18%)など新顔が一気に台頭しており、メタはまだ流動的な段階にあります。シングルが「ガブリアスを軸にメタが一周し始めた」フェーズに入った一方、ダブルはヤバソチャ・ガオガエンの二強体制を新興勢力が揺さぶれるかどうかが来週の焦点です。

リアルタイムのメタデータを見る →