首位ガブリアスが32%まで使用率を落とす中、週後半はカイリュー・ドラパルト・アシレーヌが対ガブリアス番として一斉に台頭した波乱の一週間に。
今週の概況
今週のシングルはガブリアスが使用率32%で単独首位を維持しています。2位ミミッキュ27%、3位メタグロス22%、以下マスカーニャ19%、カバルドン17%、アシレーヌ17%、ギャラドス16%、マフォクシー15%、ゲッコウガ15%、バシャーモ14%、カイリュー13%、ブリジュラス12%と続き、上位陣の顔ぶれ自体は先週から大きくは変わっていません。
ただし中身は先週と様子が異なります。ガブリアスは先週の38%から32%へ、週内でも後半戦だけで34%→30%と目減りしており、トップに君臨しつつも一強感は薄れつつあります。逆に週後半だけを切り取るとカイリューが10%→18%、ドラパルトが4%→11%、ロトム(Wash)が6%→13%、ハッサムが3%→9%と一気に台頭し、アシレーヌも15%→21%まで数字を伸ばして存在感を強めました。プレイスタイルはバランス型62%、積極型(オフェンス)21%、受け重視(ディフェンス)18%と、依然としてバランス型が主流です。タイプ面ではみずが78%で最多となり、はがね73%、あく72%、ゴースト70%が続くなど、ガブリアスやミミッキュ、ゲッコウガといった主力を軸にした多面的な型が環境の背骨になっています。
なお同期間のダブルス(58チーム)は明確に別の環境を形成しており、トップはシングルと同じくガブリアス38%ながら、2位以下はイダイトウ36%・エルフーン36%と展開・後押し系のポケモンが並び、プレイスタイルもバランス型78%と極端に偏るなど、シングルよりもさらにサポート・展開重視の色が濃い構図になっています。
使用率 TOP 20
そのポケモンを採用したチームの割合です
ダブルメタ TOP
ダブル 58構築 · シングルとは別の顔ぶれ
主力ピックの型
上位ピックが実際どう組まれているか — 特性・技が判明した構築だけを集計しています(割合はその母数基準)
レート帯別メタ
同じシーズンでもレート帯ごとに好まれるピックは変わります
レート2000以上の上位帯(21チーム)ではガブリアス38%を筆頭に、ギルガルド29%、カイリュー24%、キュウコン24%、カメックス24%、フシギバナ19%、ゲッコウガ19%、ミミッキュ19%、メタモン19%、ギャラドス19%と続きます。1000〜1999の中間帯(157チーム)ではガブリアス34%、ミミッキュ29%、ゲッコウガ19%、メタグロス18%、マスカーニャ18%、カバルドン17%、バシャーモ17%、アシレーヌ16%、ギャラドス16%、マフォクシー15%という並びで、ガブリアスはどちらの帯でも3割台をキープしており、レート帯を問わず握られる環境の基準点になっていることがうかがえます。
顕著なのは上位帯だけで跳ね上がる技術寄りの選択肢で、ギルガルドは上位帯29%に対し中間帯はわずか5%、カメックスも24%対2%、キュウコン24%対3%と、レートが上がるほど選ばれやすい傾向がはっきり出ています。崩しや受けの起点作りに立ち回りの精度が問われる構築として、上位勢に選好されていると考えられます。逆にマスカーニャは中間帯18%に対し上位帯では0%、カバルドンも17%対5%、バシャーモも17%対5%と、下の帯ほど厚く使われる一方で上位帯ではほぼ姿を消しており、対面での崩しやすさから初中級帯で人気を集めつつも、トップ帯では対策が進んでいる可能性がうかがえます。
上昇ピック & 下降ピック
週前半(7/13~)と後半の使用率変化
週後半の台頭組に共通するのは、いずれもガブリアスやミミッキュへの明確な打点を持っている点です。カイリューは週後半だけで10%→18%まで伸び、もぐさんが最高レート2037を記録。ドラパルトも4%→11%まで急伸し、ふぇっささんが2103まで到達しました。両者とも共通してりゅうせいぐんというドラゴン技でガブリアスの弱点を突くことができます。フェアリー技ムーンフォースを持つアシレーヌも15%→21%まで数字を伸ばし、ことあ@新人Vtuber(2/25 Debut)さんが最高レート2053を記録するなど、同じくガブリアスへの有効打として評価を上げました。ミミッキュに対してもはがね技バレットパンチを持つハッサムが3%→9%まで浮上し、あおすく®️さんが2030まで到達。ロトム(Wash)も6%→13%まで伸び、ふぇるさんが2000に乗せています。週後半の急伸はいずれも「対ガブリアス・対ミミッキュ」を意識した選出の広がりと見て間違いなく、ガブリアスはこおりに対して4倍弱点も抱えているため、こおり技を持つ選出が今後さらに評価を伸ばしてくる余地も大きいでしょう。
一方で下降傾向がはっきりしているのがバシャーモで、週前半17%から後半はわずか7%まで急落しました。キュウコン(Alola)も9%→5%、アーマーガアも9%→6%とそれぞれ数字を落としており、先週トップ12入りしていたブリジュラスも22%→12%、週内でも13%→10%とじわじわ後退しています。ガブリアス自身も34%→30%と減少傾向にあり、上位互換的な対策枠が増えたことで、これまで環境を支えていた顔ぶれが少しずつ入れ替わり始めている印象です。
タイプ地形
チームにそのタイプが1体でもいる割合
タイプ面では、みずが78%でトップとなり、アシレーヌ・ギャラドス・ゲッコウガといった水面の主力が支えています。以下ははがね73%(メタグロス・ブリジュラス・アーマーガア)、あく72%(マスカーニャ・ゲッコウガ・サザンドラ)、ゴースト70%(ミミッキュ・イダイトウ・ゲンガー)と続き、ドラゴン66%(ガブリアス・カイリュー・ブリジュラス)、じめん66%(ガブリアス・カバルドン・ドリュウズ)、フェアリー66%(ミミッキュ・アシレーヌ・キュウコン(Alola))、ほのお65%(マフォクシー・バシャーモ・リザードン)も高水準を維持しています。
ゲッコウガがみず・あくの2枠、ガブリアスがドラゴン・じめんの2枠、ミミッキュがゴースト・フェアリーの2枠と、上位の主力ポケモンが複数タイプを一手に担っている点が、この環境のタイプ分布を底上げしている大きな要因と言えるでしょう。
注目の構築
今週の最上位レートの構築
レート2500を記録したチャム😼さんはストール構築で、バンギラスをボディプレス・ストーンエッジ・ほのおのパンチ・はたきおとすで運用し、イダイトウはアクアジェット・おはかまいり・クイックターン・ウェーブタックルという展開重視の型で組み合わせています。チルタリスやアマージョといった環境外の選出も採用しており、受けと起点潰しを両立させた構築です。
2111を記録したかなた@イラスト練習中!さんはアグロ寄りの構築で、ギャラドスとバシャーモを軸に据えつつ、ゴウカザルやジュナイパー(Hisui)といった一癖ある選出を組み込んでいるのが特徴です。
2107のバラゴモードさんも積極的な選出のアグロ構築で、ミミッキュとゲッコウガをコアに、ピジョットやビビヨンといった珍しい選出を加えたリストで環境上位に食い込みました。
2103を記録したふぇっささんは、たたりめ・きあいだま・さいみんじゅつ・でんじはのゲンガーと、りゅうせいぐん・シャドーボール・10まんボルト・のろいのドラパルトを中心にしたアグロ構築で、アーボックやハリーマンといった選出も採用しています。週後半に急伸したドラパルトが実際にレート上位を記録している点は、対ガブリアス性能の高さを裏付ける結果と言えそうです。
今週の総括 & 来週の注目点
総じて今週のシングルはガブリアスがなお首位を守りつつも、週を追うごとに存在感を削られている段階と言えます。カイリュー・ドラパルト・アシレーヌ・ハッサムといった対ガブリアス・対ミミッキュ性能を持つ選出が週後半にまとめて台頭してきたことで、来週以降はこの流れがそのまま定着するのか、それともガブリアス側が握り方を変えて巻き返すのかが最大の注目点です。あわせて4倍弱点となるこおりタイプの選出が本格的に増えてくるかどうかも見ておきたいポイントです。
ダブルスはシングルとは明確に異なる環境で、トップこそシングル同様ガブリアス38%ですが、イダイトウ36%・エルフーン36%といった展開・追い風要員が上位に並び、リザードンが26%→45%、ニンフィアが13%→30%、フラエッテが3%→20%、オーロンゲが5%→20%、ペリッパーが13%→25%と軒並み急伸するなど、サポート・展開重視の型が一気に勢いを増しています。バランス型が78%を占めるこの傾向が来週も続くのか、リザードンを中心とした攻めの選出がさらに数字を伸ばしてくるのか、シングルとは別の視点で注目したい環境です。