使用率トップは依然ガブリアス、でも週後半で失速。氷4倍を突くカイリューが一気に台頭した一週間です。
今週の概況
今週は全491チーム(うちレート判明371チーム)を集計しました。使用率トップは変わらずガブリアスで39%、続いてミミッキュ29%、メタグロス26%と、ドラゴン・ゴースト・はがねの主力が上位を固めています。サザンドラ19%、マスカーニャ18%、カバルドン17%あたりまでが常連の面子です。
今週いちばん大きな動きは、そのガブリアスの後退でした。週前半の42%から後半は32%まで落ち込み、入れ替わるようにカイリューが6%から15%へと急上昇しています。構築スタイルの内訳はバランス65%、攻撃18%、受け18%で、依然としてバランス寄りの環境が中心です。
タイプ構成の骨格はかなり明確で、はがね82%・ドラゴン74%が二本柱。メタグロスやガブリアスといった数値の高いポケモンを軸に据え、そこから起点を作って組んでいくのが今週の基本形でした。
使用率 TOP 20
そのポケモンを採用したチームの割合です
主力ピックの型
上位ピックが実際どう組まれているか — 特性・技が判明した構築だけを集計しています(割合はその母数基準)
レート帯別メタ
同じシーズンでもレート帯ごとに好まれるピックは変わります
2000+帯(66チーム)では、ガブリアス39%とミミッキュ39%が並んでトップに立ちます。中堅帯との差が大きい、いわゆるプレイヤースキルが問われる面子が上位ほど伸びるのが特徴で、ゲッコウガは上位21%に対し下位6%、クチートは20%対7%、ミミッキュも39%対27%と、いずれも上に行くほど採用が増えます。器用な立ち回りや対面操作が求められる駒ほど、高レート帯で評価されている形です。
逆に1000-1999帯(305チーム)で相対的に厚いのが、扱いやすく分かりやすいパワーを持つ面子です。メタグロスは下位28%に対し上位18%、ライチュウは16%対6%、キュウコンは11%対2%と、いずれも中堅帯で多く使われています。テンプレ的に強い駒で安定して勝ちにいくのが中堅の主流で、帯によって好まれる崩し方がくっきり分かれた一週間でした。
上昇ピック & 下降ピック
週前半(6/28~)と後半の使用率変化
ガブリアスが落ちた理由ははっきりしています。抜群を取れる面子が一気に増えたからです。ガブリアスはこおりが4倍で刺さるほど脆く、そこにドラゴンのりゅうせいぐんを叩き込むカイリュー(6%→15%、たちゃさんが最高レート2185)、フェアリーのムーンフォースが刺さるピクシー(2%→8%、わこさんが2115)、じゃれつくで対面から崩すミミッキュ(28%→31%、⚡さんが2349)と、トップメタを狩る側が軒並み伸びました。
面白いのはこの相性の連鎖です。ガブリアスの天敵であるミミッキュ自身も伸びているのですが、そのミミッキュには、はがねのアイアンヘッドを持つドリュウズ(2%→8%、シロガネラボさんが2303)と、キングシールドで受けつつ削るギルガルド(4%→8%、たちゃさんが2185)が刺さります。つまり「ガブリアスを狩るミミッキュ」を、さらにはがね勢が狩るという構図で、この一週間は起点作りと崩しの読み合いが一段と激しくなりました。
一方で数字を落としたのはブリジュラス(13%→6%)、キュウコン(11%→4%)、マフォクシー(13%→6%)、アーマーガア(18%→12%)。とはいえガブリアス自体はさめはだ100%・じしん100%にステルスロック63%と、起点作り兼アタッカーとしての完成度は健在です。今回の失速はあくまで対策が回った結果であって、地力そのものが落ちたわけではありません。
タイプ地形
チームにそのタイプが1体でもいる割合
タイプ別ではがねが82%で最多です。メタグロス・アーマーガア・ドドゲザンが牽引し、環境に多いフェアリーやドラゴンを受ける要になっています。次いでドラゴン74%(ガブリアス・サザンドラ・ブリジュラス)、ほのお70%(バシャーモ・マフォクシー・リザードン)、ゴースト70%(ミミッキュ・ラウドボーン・ゲンガー)と続きます。
さらにあく69%(サザンドラ・マスカーニャ・ドドゲザン)、みず67%(アシレーヌ・ギャラドス・ゲッコウガ)、じめん67%(ガブリアス・カバルドン・ラグラージ)、フェアリー66%(ミミッキュ・アシレーヌ・クチート)と、上位タイプが満遍なく散っています。はがねで固めてドラゴンとフェアリーの撃ち合いをさばく、というのが今週の環境の背骨だと言えるでしょう。
注目の構築
今週の最上位レートの構築
今週の最高到達点は⚡さんの2349でした。軸はミミッキュ(じゃれつく/シャドークロー/つるぎのまい/かげうち)で、つるぎのまいから積んでかげうちの先制で抜きにいく形。相方のカバルドン(じしん/ステルスロック/あくび/ふきとばし)でステロを撒きつつ、あくびとふきとばしで流してミミッキュの起点を作る、王道のバランス構築です。
2311のLunarFlashさんは、ガブリアス(じしん/ステルスロック/スケイルショット/つるぎのまい)とドドゲザン(ふいうち/アイアンヘッド/つるぎのまい/ドゲザン)の積みアタッカー二枚看板。どちらもつるぎのまいから崩しにいく攻撃的なバランス型で、マイナー枠のユキノオーとコノヨザルを差し込んでいるのも面白いところです。
2306のりこりーさんも軸はミミッキュ(じゃれつく/シャドークロー/かげうち/つるぎのまい)+カバルドン(じしん/あくび/ステルスロック/なまける)。⚡さんと似た骨格ながら、カバルドンになまけるを採用して受け寄りに仕上げているのが違いです。ガルーラやハリーマンといった一味違う駒でバランスを取っています。
2303のシロガネラボさんはトリックルーム軸。ミミッキュ(かげうち/じゃれつく/のろい/トリックルーム)でトリルを展開し、マスカーニャ(はたきおとす/トリプルアクセル/ふいうち)で崩す構成です。マイナー枠のドリュウズとキラフロルを絡めたバランス構築で、テンプレとは違うアプローチが光ります。
今週の総括 & 来週の注目点
まとめると、トップのガブリアスは対策が回って失速したものの依然として環境の中心で、それを狩るカイリュー・ピクシー・ミミッキュ、さらにミミッキュを狩るドリュウズ・ギルガルドという相性の連鎖が回り始めた一週間でした。はがねで固めてドラゴンとフェアリーをさばく骨格そのものは変わっていません。
来週の注目は、氷4倍を突くカイリューがこのまま定着するか、そしてミミッキュ対策としてはがね勢がどこまで伸びるかです。ガブリアスが対策を掻い潜って盛り返すのか、それとももう一段下がるのかも見どころ。高レート帯で光るゲッコウガやクチートが中堅帯にも降りてくるかどうかにも注目したいところです。